ただの花売り娘

自分の中の本棚

運命って存在する?〜作者の漫画感想文〜

ああ、久々に漫画を読んだ。

 

趣味に対してあんまり新しいものに挑戦しようとしない私なので、昔から弟に借りてる漫画を読み始めた。

内容がとても難しくて、37巻もある漫画だからこんな暇な時じゃないと一気読みできないだろう。

でも開く前からわかっていた。

この漫画には沢山の思想が含まれてる。

この漫画には沢山の概念が含まれている。

この漫画には私の考え方を広げてくれるものが含まれている。

わかってたんだ。

 

 

だからこそ、読むのを躊躇してた。

この漫画を読んだら、辛い、疲れる。

でもいつかはこの漫画を熟読しなければならない。そんな気がしてた。

 

 

 

 

マギの最終巻が発売されたのは3年前だ。

3年前の私には本当に難しい内容だし、少年漫画なんてこの漫画しか読んだことないから、メッセージ性とかそんなのに気づかなかった。

ただ、素敵な絵柄で人間の欲望と希望が何の偽りもなく書かれてる漫画だなって思った。

神についてとか、運命とかそんなの考えたことのない概念だったから。

 

でもあとになって考えてみると、私がこの作品を読むことによって、漫画に含まれた沢山の思想に出会って、自分の中で潜在的に選別をしてたんだよね。自分がいいと思える思想を。

よく昔の読んだ本、映画、音楽、芸術で今の自分作り上げてるって言うけど本当にそうなんだなって思う。

 

 

 

 

私は漫画みたいな主人公でもないし、ドラマの主役でもない。マリーアントワネットでもないし、海賊でもない。

ただのお喋りがすきな天秤座の花売り娘なのだから。

 

 

 

 

人のことを本のようだって言った私はこの漫画を読んだ時から始まったんだと思った。

天秤座の貴族っていう言葉を超えたいんじゃないかな多分。

でも、王様になりたい訳じゃなくて、ただの優しい人になりたいんだと思う。

全員に平等に優しくなれるような人に。

多分私はアリババ・サルージャに憧れてるんだと思う。

きっと彼は愛を待ってる天秤座だよ。

 

でも天秤座だから知ってるんだよね。運命は存在するって言うことを。

…ふりだしにもどる。